第12回:店舗経営の命──人件費とシフト管理の考え方

第12回:店舗経営の命──人件費とシフト管理の考え方

フランチャイズ店舗の経営で、最もコントロールが難しく、同時に利益を大きく左右するのが 人件費 です。
売上を劇的に伸ばすのは簡単ではありませんが、人件費の改善は今日からでき、利益に直結するため、成功している店舗ほどこの管理を徹底しています。

私はセブン‐イレブン時代、同じ売上規模でありながら利益が月50万円以上違う店舗を多く見てきました。
その差を生む最大の要因が 人件費とシフト管理の差 でした。


目次

① 人件費は“結果”ではなく“設計”で決まる

人件費は売上が決まってから余ったお金で考えるのではなく、
最初に設定して守り抜くべき「固定ルール」です。

例えば、月商600万円の店舗で必要な人件費率が18%だとすると:
600万円 × 18% = 108万円

つまり、108万円以内でシフトを設計し切れるかが勝負です。
無計画に人を入れると確実に利益は消えます。


② 売上波動に合わせた配置が利益を生む

繁忙期・アイドルタイム・曜日差・天候による差──
売上には必ず波があります。
成功する店舗は、この 波に合わせて人を配置 します。

  • 忙しい時間に必要人数を集中
  • 暇な時間は最小人数で運営
  • 作業時間を見える化して無駄を削減

逆に失敗する店舗は、
「とりあえず常に同じ人数で回す」
というシフトを組んでしまい、利益を削ります。


③ 店長(オーナー)が現場に入る価値

シフト管理の基本は、

人件費 = スタッフの作業効率 × オーナーの現場力

オーナー自身が現場に入ることで、

  • スタッフが増えるまで補える
  • 問題点に気づき改善点を見つけられる
  • 士気が高まる(スタッフは見られていると成長する)

現場を知らないオーナーほど、
数字管理も人材管理も甘くなります。


④ 人件費削減ではなく“生産性向上”

間違えてはいけないのは、
人件費を削る=スタッフを削るではないということ。

本当にすべきは:

  • 作業を仕組み化する
  • 教育を標準化する
  • ERP・POSなどシステムを活用する

生産性は 品質 × スピード × 一貫性 で決まります。


まとめ

人件費管理はコスト削減ではなく、利益を生むための経営戦略。

売上は運によって変動しますが、
人件費はオーナーの意思でコントロールできます。

成功する店舗は例外なく、
人件費・シフト・現場力 の3点を徹底しています。


次回 第13回 は、
「スタッフの採用と定着が店舗の未来を左右する──人材戦略の基本」
をお届けします。

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この記事を書いた人

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