第23回:フランチャイズ加盟前に準備すべき資金と資金繰りの考え方
フランチャイズ起業の成否を分ける最大の要因の一つが、資金計画の現実性です。
これまで多くの相談を受けてきましたが、「ビジネスモデルは悪くないのに、資金が尽きて撤退する」というケースを何度も見てきました。
つまり、失敗の原因は事業内容よりも“お金の準備不足”であることが多いのです。
フランチャイズ加盟前に必要な資金は、大きく3つに分けて考える必要があります。
① 初期費用(開業に必要な資金)
加盟金、保証金、内装工事費、設備費、研修費、物件取得費などがこれに当たります。
多くの人がこの「見える費用」だけで資金計画を立ててしまいますが、実はここは全体の一部にすぎません。
重要なのは、「いくらで始められるか」ではなく、
「いくらあれば安心して続けられるか」 です。
② 運転資金(開業後に必ず必要になる資金)
開業後すぐに売上が安定するケースはほとんどありません。
家賃、人件費、仕入れ、光熱費、ロイヤリティ、返済…。
売上が少なくても、毎月必ず出ていくお金があります。
私が必ず伝えているのは、
最低でも3〜6か月分の固定費は、手元資金として確保しておくこと
です。
これがあるだけで、精神的な余裕がまったく違います。
③ 生活資金(家計を守るためのお金)
意外と見落とされがちなのがこの部分です。
事業資金とは別に、
・生活費
・教育費
・住宅ローン
・保険料
など、家庭の支出は止まりません。
「事業が軌道に乗るまでは、生活費はどうするのか」
ここを家族と共有せずに始めると、必ず後から苦しくなります。
資金計画で最も大切な視点
それは、
「うまくいった場合」ではなく「うまくいかなかった場合」で計画を立てること」
です。
売上が計画の7割だったらどうなるか。
半年赤字が続いたらどうなるか。
そこまでシミュレーションしておく人ほど、結果的に安定した経営になります。
まとめ
資金計画とは「事業を守るための保険」である。
楽観的な計画は希望を生みますが、
現実的な計画は事業を生き残らせます。
フランチャイズ起業で最も大切なのは、
「始める勇気」ではなく
「続けられる準備」 なのです。
次回 第24回 は、
「フランチャイズ契約書で必ず確認すべきポイント」
をお届けします。
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