第26回:フランチャイズ経営で「伸び続ける店舗」が必ずやっている習慣
第27回:2店舗目を出す前に必ず考えるべきこと──拡大は成功ではなく“経営力の試験”
フランチャイズ経営が軌道に乗り始めると、次に浮かぶのが「2店舗目」の選択肢です。
売上が安定し、資金にも少し余裕が出てくると、
「もう1店舗出せば収入が倍になるのでは」
「今がチャンスではないか」
と考えるのは自然な流れです。
しかし私はセブン‐イレブン時代、
2店舗目で失速するオーナーも数多く見てきました。
拡大は成功の証ではありません。
むしろ、経営力が本物かどうかを試される局面です。
① 1店舗目は「自分の力」で回っていないことが多い
1店舗目がうまくいっている理由は、次のどれかであることがほとんどです。
・オーナー自身が現場に入り続けている
・長時間労働で支えている
・偶然立地に恵まれた
・優秀な店長に依存している
この状態で2店舗目を出すと、
どちらも中途半端になり、結果として両方が弱くなります。
② 「自分がいなくても回る仕組み」ができているか
2店舗目を考える前に、必ず確認すべき問いがあります。
自分が1か月ほとんど店に行かなくても、売上と品質は維持できるか?
YESと答えられない場合、まだ時期尚早です。
・店長が育っているか
・判断基準が共有されているか
・数字管理が仕組み化されているか
・トラブル対応を任せられる人がいるか
これが整っていない拡大は、
「規模拡大」ではなく「リスク拡大」です。
③ 資金は「足りる」ではなく「余る」か
2店舗目は想像以上に資金を消耗します。
・初期費用
・運転資金
・1店舗目の突発トラブル
・生活費
余裕資金がない状態での拡大は、
精神的にも経営的にも不安定になります。
④ 目的が「収入」だけなら危険
2店舗目を出す理由が、
「もっと儲けたい」
「早く年収を上げたい」
だけの場合、失敗しやすくなります。
成功している複数店舗オーナーは、
・人を育てたい
・地域で影響力を持ちたい
・長期で事業を作りたい
という経営的な目的を持っています。
まとめ
2店舗目は「事業の拡大」ではなく「経営者としての昇格試験」
1店舗目が「職人経営」なら、
2店舗目からは「組織経営」です。
焦らず、
仕組み・人・資金・目的が揃ってから進むことが、
長く安定したフランチャイズ経営につながります。
次回 第28回 は、
「フランチャイズと個人起業、どちらを選ぶべきか?」
をテーマに比較解説します。
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