ゆる起業家の満足度はどうか？
「生活のため」よりも「自分らしく働くため」に起業する“ゆる起業”。
前回はゆる起業家の良かったことと課題をご紹介しました。
今回は、ゆる起業家の満足度を見てみましょう。
ゆる起業家は収入面では控えめでも、時間や働き方の自由度の高さから、総合的な満足度は高い傾向があります。
資料の出典は日本政策金融公庫 総合研究所調査「ゆるやかな起業 の実態と課題」です。
収入の満足度は24％
収入に関して「満足」している割合は、24.0％と起業家（36.7％）を下回り、勤務者（24.5％）と同程度となっています。（図－29）。
仕事のやりがいはもっとも高い
仕事のやりがいに「かなり満足」と回答した割合は、30.6％と起業家（21.5％）や勤務者（5.3％）に比べて高くなっています（図－30）。
これは「やりたいことを自分で選べる」「成果が直接自分に返ってくる」という自己決定感が影響していると考えられます。
私生活は「かなり満足」
私生活（休暇や家族との過ごし方）に関しては、「かなり満足」している割合が27.3％と、起業家（16.8％）や勤務者（9.3％）に比べて高い水準です。（図－31）。
総合的な満足度は一番高い
総合的な満足度は、「満足」が69.3％と、起業家（56.1％）や勤務者（41.0％）に比べて高くなっています（図－32）。
まとめ
ゆる起業家にとって収入の満足度はいまひとつも、仕事と私生活の満足度が高く、総合的にはもっとも満足度が高くなっています。
もし「今の働き方に息苦しさを感じている」なら、ゆる起業はあなたにとって新しい人生の選択肢になるかもしれません。
次回は『ゆる起業家調査シリーズのまとめ』です。
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