なぜ、ゆる起業なのか?
前回はシニアや女性のゆるやかな起業家(ゆる起業家)が増えてきたことをご紹介しました。
「生活のため」よりも「自分らしく働くため」に起業する人が増えています。そんなスタイルが“ゆる起業”です。
今回は、ゆる起業家の起業動機、規模や費用を見てみましょう。
資料の出典は日本政策金融公庫 総合研究所調査「ゆるやかな起業 の実態と課題」です。
「自由に仕事がしたかったから」起業した人が多い
○ ゆ起業動機は、「自由に仕事がしたかったから」が55.7%と最も多く、「仕事の経験・知識や資格を生かしたかったから」が32.6%と続いています(図-7)。
○ ガチ起業家と比べると、「収入を増やしたかったから」(15.9%)や「自分が自由に使える収入が欲しかったから」(8.9%)など、収入に関する項目の回答割合が低くなっています。
これは「お金よりもやりがい」を優先する起業スタイルの特徴といえます。

一人起業が多い

現在の従業者数は、「1人(本人のみ)」が74.8%と最も多く、その割合はガチ起業家(63.3%)に比べて高くなっています。
平均月商は20万円未満が多い

平均月商が「20万円未満」である割合は、52.3%とガチ起業家(29.0%)を大きく上回っています。
起業費用も少なめの人が多い

○ 起業費用は、「かからなかった」割合が28.1%と最も高い(図-10)。「100万円未満」の割合は、42.3%とガチ起業家(34.5%)に比べて高く、少額で起業した人が多くなっています。
半数以上が100万円未満で起業しており、「貯金の範囲で始められる」人も多いのが特徴です。
次回は『ゆる起業家の働き方』です。
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