シニア起業で成功する人はどんな人なのでしょうか?
そもそもシニア起業の価値観は様々なので、成功の定義も人それぞれでよいと思いますが、私は「3年間続けられること」を「シニア起業の成功」と考えています。
好きで、やりがいを感じられなければ続けられないし、赤字続きでも続けられない。
3年間続けられているということは仕事を楽しみつつ、経済的にもまずまずの状態になっているということでしょう。
中小企業庁「2023年版中小企業白書」によれば、起業後3年の生存率は約80%とされています。
この数字は法人を中心にしたデータで、個人事業主ではもう少し低くなる傾向もあります。
思ったより高くないですか?
3年続けられれば、5年、10年と続けられる可能性も高まります。
だからまず3年続けられることが成功の第1ステージだと考えています。
それでは、具体的にどんなタイプの人が成功しているのでしょうか?
シニア起業支援をされている片桐実央さんの著書『好きなことだけ楽をしながら起業しよう』では、以下のようなタイプが成功すると述べられています。
とても共感できるのでご紹介させていただきます。
シニア起業で成功する人の特徴(6タイプ)
① 一人で考えすぎずに周りを巻き込む
成功する人は「すぐに行動に移す」人が多い。もしも事業内容に悩みがあり、行動に移せない人は一人で考えすぎないこと。ある程度構想が決まった段階で家族や友人、行政や起業支援の会社に相談してみる。
確かに私も起業支援をする中で感じるのは、行動的な方が多いなと感じます。やってみないとわからないことは多いもの。ただし大きな失敗をしないためには、周りに積極的に相談してみることも大事です。
② 競合と比較して自社の強みを明確にできる
競合と比較して自社の強みは何ですか?
この問いはとても難しく、スムースにこたえられる方は少ない印象です。
「独自のサービスなので、競合はありません」と答えられる方がとても多いです。
しかし本当にそうなのでしょうか?
例えばカフェを開業したいなら候補立地の中に同業はないのか。もしなかったとしたら、カフェの代わりに使われているものを考えてみる。
例えばコンビニエンスストア。セルフのコーヒーマシンで安くコーヒーを購入することができます。
ひょっとしたらカフェの代わりにコンビニのコーヒーで済ませている人もいるのでは?
と考えると、コンビニも競合の一つと考えることもできます。
次に自社の「強み」を考えます。ここで重要なのは「お客様にとっての魅力」であること。自分は強みだと思っても、お客様にとって本当に魅力的なのかをよく確認する必要があります。
実際の相談現場でも、競合を明確に意識している方ほど、具体的な改善アイデアが出てきます。
この辺りはまた別の機会に詳しく書きたいと思います。
③ 顧客ニーズを捉えて柔軟な対応ができる人
うまくいっている起業家の共通項はとてもお客様のニーズに合わせて柔軟な対応をしているということです。
「お客様のニーズのないところに仕事はない」
最初は強みだと思っていたものが、時代の変化とともに他社にも真似されたりすることはよくあることです。そんなときにも環境の変化に合わせて対応できる柔軟さが大事です。
私自身も「変化対応力」はビジネスでとても大事なことだと意識しています。
「お客様の声を聴く姿勢」こそが、時代に合ったビジネスを継続する最大の武器だと感じています。
④ 前職の経験を生かして早めに売上をあげられる人
前職の経験を生かしてビジネスをする人は大変有利です。
経験や知識、人脈も活かせます。経験を活用することで起業が成功する確率は高くなります。
実際、シニア起業家の多くは前職の経験を生かした事業で起業しています。
⑤自分にできることで人の役に立つ
「周囲から頼まれたことをきっかけに起業する」。趣味で菓子つくりをして近所に配っていたのがきっかけで起業するとか、経理経験があり友達の仕事を手伝っていたのがきっかけで起業した、など。
お客さまがすでに存在しているところで起業するので、すぐに売上が上がるわけですね。
起業してから「お客様を探す」のではなく、「お客様がいるから、起業する」のは成功の法則です。
⑥ 最初は小さく稼ぐことを意識できる
小さく始めて、コツコツ続けられる人。いきなりフルスケールで始めるよりも、「まずは週1」「まずはテスト販売」とスモールスタートを許容できる人。この“地道さ”こそ、シニア起業の強みです。
✅ まとめ
周りの協力を得ながら、自らの経験を強みとして「大きな勝負」より「自分らしい挑戦」をコツコツ積み上げる人が、長く続けられる「成功するシニア起業家」です。
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