はじめに
近年の補助金申請は、紙ではなく電子申請が主流になっています。特に「IT導入補助金」「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」など国の主要な補助金を利用するには、GビズID が必須です。創業間もない事業者にとっては馴染みが薄い制度ですが、取得しないと申請そのものができません。本記事では、GビズIDとは何か、なぜ必要なのか、どのように登録するのかを詳しく解説します。
GビズIDとは?
GビズIDは、経済産業省が運営する法人・個人事業主向けの「共通認証システム」です。
- 1つのID・パスワードで、複数の補助金・行政サービスにログイン可能
- 紙の書類提出や印鑑が不要になり、オンラインで申請できる
- 法人だけでなく、個人事業主も取得可能
つまり、補助金申請の「入り口」にあたる仕組みです。
GビズIDが必要な場面
- IT導入補助金
- ものづくり補助金
- 事業再構築補助金
- 小規模事業者持続化補助金(電子申請の場合)
など主要な国の補助金はすべてGビズIDを利用します。今後、都道府県や市区町村でも利用が広がる見込みです。
GビズIDの種類
GビズIDには3種類あります。
- プライム(最も利用範囲が広い)
補助金申請に必須。法人代表者や個人事業主が取得する。 - メンバー
従業員用。プライム取得者が付与できる。 - エントリー
利用できるサービスが限定的。補助金申請には不十分。
補助金を使うなら「プライム」を取得することが必須です。
取得の流れ(2025年時点の最新版)
- 公式サイトから申請フォーム入力
法人番号・氏名・住所・電話番号などを入力。 - 印鑑証明書の準備(法人)
代表者印と印鑑証明が必要。個人事業主は本人確認書類(運転免許証など)。 - 申請書を印刷・押印して郵送
電子だけでなく紙の郵送が必要なのがポイント。 - 審査・承認
およそ2〜3週間程度で通知メールが届き、IDが発行される。
👉 注意点:補助金の公募開始直前に申請すると間に合わない可能性が高いので、早めに取得しておくことが重要です。
よくあるつまずきと解決策
- 印鑑証明書の有効期限切れ → 取得後3か月以内の証明書を使用する
- 住所や氏名の記載ゆれ → 法務局登録情報と完全一致させる
- 郵送を忘れる → 電子申請だけではIDは発行されない
GビズIDを取得した後の活用
- 電子申請システム「jGrants」にログインし、補助金申請を行う
- 申請内容の保存・修正・提出がオンラインで可能
- 補助金採択後の実績報告・請求もオンラインで完結
創業期からGビズIDを取得しておけば、国の補助金だけでなく、今後拡大する行政サービス全般で使える「共通パスポート」となります。
まとめ
GビズIDは補助金申請の必須ツールであり、特に「プライムID」がないと申請ができません。
- 無料で取得できる
- 申請から発行まで2〜3週間かかる
- 印鑑証明書や本人確認書類の不備に注意
創業したらできるだけ早く取得し、補助金申請のスタートラインに立ちましょう。
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