第16回：SNSで“発信が続かない”問題の解決法
～50代起業は「頑張らないSNS」で十分うまくいく～
■SNSが続かないのは、あなたのせいではない
私は創業支援で多くの50代起業家と関わってきましたが、
ほぼ全員がSNSについて同じ悩みを持っています。
- ネタが思いつかない
- 継続できない
- 投稿しても反応がなくて落ち込む
- 自分を出すのが恥ずかしい
- そもそもSNSが苦手
これらはすべて“普通のこと”であり、
あなたの努力不足ではありません。
むしろ、
50代起業はSNSを「頑張る必要がない」働き方です。
大切なのは、
「続けること」ではなく、
「負担なく続けられる形を作る」ことです。
■① SNSの目的を“認知”ではなく“信頼”に置く
SNSで続かない最大の理由は、
「SNS＝集客ツール」
と思い込んでしまうこと。
もちろんSNSは集客のきっかけになりますが、
50代起業の場合、
SNSの主目的は“信頼を作る”ことです。
- あなたがどんな価値観を持っているか
- どんな仕事をしているか
- どんな人柄か
これが伝われば十分です。
「バズらせる必要はない」
と気づいた瞬間、肩の力がスッと抜けます。
■② 週1回で十分。むしろ少ない方が“らしい”
私は相談者の方にこう言っています。
「SNSは週1回で十分です。」
なぜなら、
50代起業は「深い関係」をつくるビジネスであり、
「毎日更新」という若者のスタイルとは相性が悪いからです。
重要なのは、
- 継続すること
- あなたらしさが出ること
- 無理をしないこと
週1回の投稿でも、
半年続ければ“あなたの世界観”が形になります。
■③ 発信内容は“3つだけ”決めれば迷わない
SNSで最も悩むのは
「何を投稿すれば良いかわからない」
という問題です。
これも、発信テーマを3つに絞れば一気に楽になります。
私は以下の構成を推奨しています。
✔ ① 仕事に関する気づき
起業・経営・学び・専門分野の話
✔ ② 日常の小さなエピソード
散歩、家族、趣味、食事、感動したことなど
（人柄が伝わる）
✔ ③ お知らせ・実績・今やっていること
セミナー開催、ブログ更新、支援内容など
この3つをローテーションするだけで、
「何を書けば…」という悩みはなくなります。
■④ “長文禁止”ルールで負担を減らす
SNSが続かない人の6割は、
「毎回、丁寧に長文を書こうとして疲れる」
という理由です。
ですが、SNSは長文ではなく“短く軽い文章”で十分。
具体的には、
✔ 3行以内
✔ 100〜150文字程度
これで“読みやすさ”と“続けやすさ”が両立します。
あなたは作家ではなく、SNS投稿者です。
文章は完璧ではなくていい。
むしろ、気軽な文のほうが共感されます。
■⑤ SNSは「発信」より「対話」の方が効果が大きい
50代起業の場合、フォロワー1000人より、
深い関係の10人の方が価値があります。
そのために最も効果的なのが、
あなたの興味と近い人の投稿にコメントすること。
いいねやリプで交流すると、
相手はあなたを“知り合い”として認識します。
結果として、
- SNSでの印象が強くなる
- 信頼が蓄積される
- 問い合わせが自然と来る
という流れが生まれます。
発信より対話。
これが50代SNSの黄金ルールです。
■⑥ 無理に動画や写真を使わなくていい
「写真が苦手」「動画編集は無理」という声も多いですが、
問題ありません。
文章投稿だけでも十分です。
（実際、文章投稿中心で成功している50〜60代はたくさんいます）
あなたの言葉・考え・価値観こそ、
最強のコンテンツです。
■⑦ SNSは“資産化”すると楽になる
SNS疲れの原因の一つは、
“毎回ゼロから考えている”ということです。
しかし、
- 過去の投稿
- ブログ
- セミナー資料
これらはすべて「再利用資産」です。
過去に書いた文章を少し変えて投稿すればOK。
誰も気にしませんし、むしろ内容の質が安定します。
SNSを資産化できると、
発信の負担は劇的に減ります。
■まとめ──SNSはがんばらなくていい
50代起業にとってSNSは、
「集客装置」ではなく
「信頼づくりの場」。
だからこそ、
- 週1回でいい
- 長文は不要
- 写真や動画も不要
- 無理せず自然体で
- 対話を大切に
- テーマは3つだけ
これで十分です。
SNSは“頑張る場所”ではない。
あなたの“人柄が伝わる場所”である。
自然体のあなたが伝われば、
それだけでファンは増え、
少しずつ、確実にビジネスにつながります。
📘 次回は
第17回：「50代起業の集客導線（ファネル）設計」
SNS・ブログ・無料相談・有料サービスをどうつなげて
“自然に申し込みが入る仕組み”を作るか。
ここから少し高度なマーケティングへ進みます。
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