港区の特定創業支援等事業とは?③

特定創業支援等認定は創業融資でどこまで評価されるのか【実務編】


目次

はじめに

港区で起業を検討している方から、
特定創業支援等事業について、融資に関する質問を非常によく受けます。

「認定があると融資は通りやすくなりますか?」
「日本政策金融公庫では有利ですか?」
「保証協会付き融資でも意味はありますか?」

結論から言うと、
特定創業支援等認定は“融資の合否を決める切り札”ではありません。
しかし、創業融資の評価プロセスにおいて、確実にプラスに働く場面はあります。

この記事では、
特定創業支援等認定が 創業融資で「どこまで」「どう評価されるのか」 を、
制度論ではなく 金融機関の見方・実務の感覚 で整理します。


まず大前提:融資は「認定」ではなく「中身」で決まります

創業融資において最も重視されるのは、

  • 事業計画の妥当性
  • 売上・利益の見通し
  • 返済可能性
  • 経営者本人の理解度

です。

特定創業支援等認定があっても、

  • 事業内容が曖昧
  • 数字の根拠が弱い
  • 説明が一貫していない

場合、融資が厳しくなることは珍しくありません。

認定は「評価対象の一部」であり、主役ではありません。


それでも融資で評価される理由

ではなぜ、
金融機関の現場で「特定創業支援等認定があるか」を確認されるのでしょうか。

理由は主に3つあります。


① 創業準備の「客観的な裏付け」になる

創業融資では必ず、

この人は、どこまで準備してきたのか

が見られます。

特定創業支援等事業を受けている場合、

  • 自治体の創業支援を継続的に受けている
  • 事業計画を第三者と一緒に整理している

という事実が、
客観情報として補足されます。

これは、

  • 独りよがりな計画ではない
  • 相談しながら進められる人物

という評価につながりやすくなります。


② 面談時の説明が整理されているケースが多い

実務的な話ですが、
特定創業支援等事業を経ている方は、

  • 事業の説明が比較的整理されている
  • 数字の前提を言葉で説明できる

ケースが多い傾向にあります。

金融機関が評価しているのは、
認定そのものより、その結果としての「説明力」です。


③ 創業期特有の不安要素を補足できる

創業融資では、

  • 実績がない
  • 過去の数字が使えない

という弱点があります。

特定創業支援等認定は、

  • 創業前後の支援履歴
  • 計画策定プロセス

として、
実績の代わりになる情報の一部として扱われることがあります。


日本政策金融公庫での見られ方

日本政策金融公庫
の創業融資では、

  • 創業動機
  • 事業内容
  • 数字の整合性

が特に丁寧に確認されます。

このとき特定創業支援等認定は、

  • 創業準備をどこで、どう進めてきたか
  • 誰と相談してきたか

という 背景情報 として参照されます。

「認定があるからOK」ではなく、
「準備の過程が説明できているか」 が重視されます。


信用保証協会付き融資での考え方

信用保証協会
を利用する創業融資でも、考え方は基本的に同じです。

  • 保証協会
  • 金融機関

の双方が、

本当に返済できる事業か

を見ています。

特定創業支援等認定は、

  • 創業計画の信頼性を補足する材料
  • 創業期リスクをどう管理しているか

という観点で、
プラス材料として扱われる可能性があります。

ただし、
保証が付くからといって
計画の甘さが許容されるわけではありません。


よくある誤解と注意点

「認定があるから融資は大丈夫」は危険です

実務で時々見かけるのが、

「特定創業支援等の認定があるので、融資は問題ないと思っています」

という説明です。

これは、
逆に警戒されることがあります。

金融機関は、

  • 本人が事業をどこまで理解しているか
  • 認定に頼りすぎていないか

も見ています。


認定は「説明を省略する道具」ではありません

特定創業支援等認定は、

  • 説明を短くするためのもの
  • 詳細を語らなくてよい免許証

ではありません。

むしろ、

  • 認定を受ける過程で何を整理したのか
  • それをどう事業計画に反映したのか

自分の言葉で説明できるか が重要です。


実務的な結論:創業融資との正しい付き合い方

特定創業支援等認定と創業融資の関係を、
実務的に整理すると次のようになります。

  • 認定は「加点」ではない
  • しかし「マイナスを防ぐ材料」にはなり得る
  • 説明力・準備度とセットで初めて評価される

創業融資を検討する場合は、

認定を取る → 融資が有利
ではなく
認定を通じて準備する → 説明が整理される → 評価されやすくなる

という流れで考えるのが現実的です。


まとめ|特定創業支援等認定は「創業融資の下地」です

特定創業支援等認定は、

  • 融資を保証する制度
  • 合否を決める条件

ではありません。

創業融資に耐えうる事業計画と説明力を作るための下地です。

港区で起業し、
創業融資を検討している方は、

  • どの段階で認定を受けるのか
  • 融資までのスケジュールにどう組み込むのか

を意識して、
特定創業支援等事業を活用することが重要です。


次回予告

次回は、問い合わせの非常に多いテーマとして、

港区で実際によく聞かれる
特定創業支援等事業Q&A【現場対応版】

をまとめます。


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この記事を書いた人

「好きなことを仕事にする」起業家の挑戦を応援する、東京都港区の起業支援会社です。
起業の道をともに歩むパートナーとして、豊富な実務経験と支援実績をもとに、実践的な伴走支援を行っています。
クライアントの夢の実現に向けて、専門性と創造性を活かしながら全力でサポートいたします。

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