「駅前じゃないとお客様は来ない」「人通りの多い場所でなければ商売は難しい」。
創業相談を受けていると、このようだねな相談を受けることが少なくありません。確かに立地は重要な経営資源です。しかし、立地だけで繁盛が決まるわけではありません。
その好例が「カレーアンダーソン」です。
公式ホームページはこちら:https://curryanderson\.com
決して一等地とは言えない場所にありながら、多くのお客様が訪れ、時間帯によっては行列ができる人気店となっています。
このお店から学べるのは、「立地が悪いこと」ではなく、「わざわざ行く理由を作っている」ということです。
お客様は「近い店」ではなく「行きたい店」を選ぶ
昔は近所のお店を利用することが多かったかもしれません。しかし、スマートフォンの普及によって、お客様の行動は大きく変わりました。
Googleマップで検索し、口コミを確認し、Instagramで写真を見て、「ここに行ってみたい」と思えば電車に乗ってでも訪れます。
つまり、お客様は距離ではなく価値で店を選ぶ時代になったのです。
その意味で、立地の重要性は以前よりも相対的に小さくなっています。
もちろん、便利な場所であることは有利です。しかし、それ以上に重要なのは、「その店にしかない価値」を持っているかどうかです。
カレーアンダーソンの魅力とは
カレーアンダーソンが支持される理由は、単にカレーがおいしいからだけではありません。
「ここでしか食べられない」という個性があります。
見た目のインパクト、スパイスへのこだわり、独自の世界観、店主の人柄、お店の雰囲気など、すべてが一つのブランドとして成立しています。
「一度行ってみたい。」
「誰かに紹介したい。」
そんな気持ちを自然に生み出しています。
これは飲食店だけではありません。
美容室でも、雑貨店でも、コンサルティングでも同じです。
比較される存在ではなく、「指名される存在」になることが重要なのです。
中小企業こそ「特徴」で勝負する
大企業は資金力があります。
広告も打てますし、一等地にも出店できます。
しかし、小規模事業者が同じ土俵で勝負しても勝ち目はありません。
だからこそ必要なのが差別化です。
例えば、
・他店にはない商品
・専門性の高さ
・ストーリー
・接客
・体験価値
・地域とのつながり
こうした要素が積み重なることで、「あのお店に行きたい」という理由になります。
立地という弱みを、特徴という強みに変えているのです。
SNS時代は「発見される店」が強い
以前は人通りが集客を左右しました。
しかし今はSNSやGoogleマップが入口になります。
魅力的な写真が投稿されれば、それを見た人が来店します。
口コミ評価が高ければ、検索結果から新しいお客様が来ます。
つまり、店の前を歩く人だけが見込み客ではありません。
全国、あるいは海外からでもお客様を集めることができます。
実際に人気店の多くは、InstagramやGoogleマップの口コミによって認知が広がっています。
立地の悪さを情報発信で補える時代なのです。
「わざわざ行く価値」を作ろう
創業予定者には、「立地が悪いから無理」と考える前に、自分のお店にしかない価値を考えてほしいと思います。
価格が安いだけでは長続きしません。
便利なだけでも競争になります。
しかし、「ここでしか味わえない」「この人から買いたい」「この体験をしたい」という価値があれば、お客様は時間をかけてでも訪れてくれます。
カレーアンダーソンは、そのことを証明しているお店の一つです。
まとめ
起業では立地選びに時間をかける人が多くいます。
もちろん重要な判断ですが、それ以上に考えるべきなのは、「その場所まで来てもらう理由」です。
立地は簡単には変えられません。
しかし、商品の魅力、サービス、ストーリー、情報発信は、経営者の努力次第で磨き続けることができます。
「立地が悪いから成功できない」のではありません。
「わざわざ行きたくなる理由」があるかどうかが、これからの時代の繁盛店を決める大きな要素です。
起業を考えている方は、ぜひカレーアンダーソンのような人気店を参考に、「自分のお店にしかない価値は何か」を考えてみてください。その答えこそが、立地を超える最大の競争力になるはずです。
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